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循環型経済

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リユース手芸を楽しもう

使わなくなった布や手芸用品、「もういらないから」と捨ててしまっていませんか。これらに新たな命を吹き込み、リユース品として販売する手芸店『めぐる布市』が、横浜市青葉区で毎月、期間限定でオープンしています。 横浜市では、家庭から排出される古布のうち、衣料は主に買取事業者が回収して海外に輸出するなどして概ね9割がリユース・リサイクルされています。しかし衣料以外の布は、回収対象外か、回収されてもリユース対象とはなっていません。また、資源回収対象ではない手芸用品に関しても、使わずに手放すとなると家庭系ごみとなってしまうのが現状です。 そのような社会背景のなか、めぐる布市を運営する認定NPO法人 森ノオトは、寄付された資源を必要とする次の人へと繋ぐことで、“捨てる”と“つくる”を楽しく循環させています。これまで段ボール約4225箱分、総量38トンにのぼる布のリユースを実現してきた、その取組を取材しました。

再使用エネルギー 循環型経済 生物多様性

アートの力で社会課題を学ぼう

子どもたちにとって体感的な理解が難しい「SDGs」の概念。しかし、地球温暖化や紛争・貧困など多くの社会課題は他人事ではなく、誰もが向き合うべきものです。そこで、アート作品の制作を通してこのテーマを“自分事”として捉えてもらおうという、ユニークなプロジェクトが展開されています。 その仕掛け人は、アート教育団体『EduArt(エデュアート)』。横浜市を拠点に、公立の小中学校や高校で特別授業を展開しています。某日、横浜市立みなとみらい本町小学校3年生の総合学習の授業として、そんなEduArtの活動が行われました。

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大切なお花を長く楽しもう

アナウンサーからフローリストに転身し、花とのサステナブルな付き合い方を提案している前田有紀さん。自然豊かな横浜市で生まれ育ち、花や緑に触れる子ども時代を過ごしたといいます。しかしテレビ局に入社してからは生活が一変。都心のビル群に囲まれ、ただひたすらに走り続ける毎日。時折、無性に自然が恋しくなることもあったのだそうです。

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シェアフラワーで花と幸せを循環させよう

『フラワーロス』という言葉を聞いたことがありますか? これは形やサイズなどが規格に合わず市場に出せなかったお花や、売れ残ってしまったお花、イベントで使用されたお花など、さまざまな理由から美しく咲いた状態のまま廃棄することを表す言葉です。こうした課題を解消するため、お花を貴重な資源として*1アップサイクルし、お花が与えてくれる幸福のエネルギーをより多くの人に届ける『“幸せのお福分け”シェアフラワーSTYLE』という取り組みが進んでいます。 ロスからシェアへ。花から生まれる“幸せを循環させるSTYLE”をみなさんにご紹介します。

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北欧から地球にやさしい暮らしを学ぼう(後編)

サステナブルで世界最先端を行く北欧の知恵をIKEA横浜から学ぶ後編。人気のミートボールを植物由来で再現するフード革命や、先進的な家具買取りサービス、EVトラックによる配送など、驚きのサステナブルな取り組みが満載です。食品ロス削減や資源循環の工夫から、私たちの暮らしを変えるアイデアを探ります。

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北欧から地球にやさしい暮らしを学ぼう(前編)

地球にやさしい暮らしをリードする北欧諸国の知恵を、私たちの生活にも取り入れてみませんか?今回訪れたのはスウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー、イケアの大型ストア、IKEA横浜。サステナブルな商品やアイデアを通じて、誰もが実践できる地球にやさしい暮らし方を提案しています。イケアの取り組みに触れながら、未来につながるライフスタイルを考えてみましょう。

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「シェア型書店」で本と想いを循環させよう

全国で書店が減少の一途をたどる中、横浜の歴史と文化が息づく日本大通りで、ユニークな本屋が賑わいを見せています。その名も、シェア型書店『LOCAL BOOK STORE kita.(以下kita.)』。なんと100名を超える市民がオーナーとなり、読み終わった本や大切な本を、思い入れと共に受け渡しているのです。資源とつながりが循環する「人の見える本屋」からは、地域にどんなコミュニケーションが生まれているのでしょうか。

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地球にやさしいフェスをひらこう!

横浜から発信する、新たなフェス体験の形。2025年4月、都市型フェス『CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2025』(以下『CENTRAL』)が初開催されました。横浜の象徴的な複数拠点を舞台に音楽とサステナビリティが融合する新体験。 1日に数万人が集う音楽フェスは多くの人々が熱狂する一方で、その裏側では大量のゴミ、エネルギー消費、移動によるCO2排出など、環境への負荷が課題となっています。『CENTRAL』もそうした新たな潮流の中に位置づけられますが、他の音楽フェスと異なるのは、『リソースハブ』という独自の取り組みを打ち出している点です。 この『リソースハブ』には、どのような思いが込められているのでしょうか。そして、来場者はこの取り組みにどのように反応するのでしょうか。音楽の祭典を楽しみながら、持続可能な未来へと貢献する『CENTRAL』の挑戦に迫ります。

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ダーパオでお持ち帰りしよう

横浜といえばきっと多くの人が思い浮かべる観光名所、横浜中華街。近年は食べ歩きグルメや写真映えスポットとしても大人気です。そんな横浜中華街で、中国の食文化に由来する、地球に優しい取り組みが広がっているのをご存じでしょうか? それは、中国語で『ダーパオ(打包)』と呼ばれる、食べ残しを持ち帰る文化のこと。食べ物を容器に入れて包む行為と、ビニール袋などに入れて持ち帰れるようにすることを指す言葉です。 中国ではお客様をもてなす際、食卓にたくさんの料理を並べる習慣があります。「あれもこれも食べたいけど、食べきれない...」「注文したけど量が多かった...」そんなときに便利なダーパオには、横浜中華街でも以前からいくつかのお店が取り組んでいました。 その食文化に注目し、より広めていこうとする動きが、横浜市立大学の柴田ゼミによる『ヨコイチ×中華街プロジェクト』で高まっています。横浜中華街の食品ロスや廃棄の解決につながるダーパオに可能性を見出し、お店と協力して多くの人に知ってもらおうと試みているのです。 『もったいない』という言葉に代表されるように、食べ物を大切にする日本文化とも親和性の高いダーパオ。どのようにしてこのプロジェクトは始まったのか、そして実践している店舗ではどのような手応えがあったのか、横浜中華街の皆さんにお話を伺いました。

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動物達からいのちの循環を学ぼう

周りには広大に広がる緑地。その管理、間伐で伐採した竹は動物たちの餌に、そこから生まれる糞は堆肥として新しいいのちを育てる、そんな動物園があります。横浜市立金沢動物園。ここでは、資源をできる限り園のなかで循環させる仕組みづくりや、子どもたちと外来種のザリガニを捕獲し、ともにいのちについて学ぶ光景が広がっていました。動物園から里山や自然を元気にしていくいのちの循環のスタイルづくりとは。